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尖った鼻に薄い口

願ったのは小さな夢

家に帰ると電気が点いてて

優しいママが「お帰り。」と。

けれどそんなものはどこにもなくて

あるのは硬いアスファルト

石の階段登った所が

きっと今日のベッドになる。

願ったのは小さな夢

たくさん泣いた

叶わなかった

恥ずかしかった

また泣いた。

つり上がった目に細い眉

狭い路地に詰まる息

同じように道端で

暮らす野郎も小さい頃は

何か夢を見たんだろう

「俺は過去を怨んでる。」

いつか誰かに話したら

「おまえは馬鹿だ」と嘲笑われた。

「道はベッドになる所でも

 神の恵みを乞う所でもない

 道は走るものなのだ

 走らない奴は死ねばいい。」

夢を想ったあの日のことは

とうに忘れた筈なのに

悔しさだけが込み上げてきて

ついにそいつを殴れなかった。

もうすぐこの路地の上

朝陽が昇り光が差す。

尖った鼻に薄い口

つり上がった目に細い眉

俺を造った奴らもいつか

何か夢を見たんだろうか。

悔しかった。

ムカついた。

泣きたかった。

もう泣けない。

小さな夢は過去に捨て

走るしかない道を見た。

尖った鼻に薄い口

願ったのは小さな夢

家に帰ると電気が点いてて

優しいママが「お帰り。」と。

そんなものはどこにもなくて

あるのは硬いアスファルト。

 

 

 


イタリアンの昔話をぼそぼそと考え中。 ルキノの身体の中で一番釣り上がって尖ってるのは髪じゃんね。

 

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