105円 


 

 

 

 

 

コンビニでおにぎり

シーチキンと昆布

一番安いから

 

 

「105円」

君の手を見る

 

 

 

 

何にも言わず

ポケット探す君

 

出てきた安物の

縮緬の小銭入れ

初めてキスした日に

僕があげた

 

何だか恥ずかしく

なったから

 

 

 

 

 

流れる雲が

とても綺麗だ

コンビニの外

 

国道なのに

あんまり車が走ってないねと

独り言を言ったら

頷いた君へ

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、嗚呼、

出会ったあの日

おんなじ様に

空は青かった

嗚呼、嗚呼、

出会ったあの日

君に僕はいったい

どう見えたでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

コンビニを出たら

堤防を歩く

お金がないから

二人で散歩

 

 

 

 

 

 

大きく広がる

春の野辺に

タンポポが眩い

 

 

黄色の中に

咲いてたハルジオン

思えばあれも春の

ことだったでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、嗚呼、

君が好きだ

泣きたくなるくらいに

とても好きだ

嗚呼、嗚呼、

僕は度胸も経済力も

ないけれど

好きだ

好きだ

好きでごめんね

 

 

 

 

つまりは

気付けば

2回目の春

 

 

 

 

 

 

 

コンビニのおにぎりを

河原で食む

海苔がぱりんとくっついた

無口で無愛想で話下手な

君が楽しそう

面倒臭がりの僕も笑う

 

 

悔しいけど

君には

言わなきゃならない

苦しいけど

君には言わなきゃならない

 

 

 

 

辛いことに

ファーストキスから

まだ3週間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、嗚呼、

出会ったあの日

おんなじ様に

空は青かった

嗚呼、嗚呼、

出会ったあの日

君に僕はいったい

どう見えたでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごめんね

明日

僕は

 

 

東京へ…

 

 

 

 

行くんだ

就職するんだ

君に

もう、会えない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

振り返ればいつもの

デートコース

いつもの君がそこで

立っている

 

 

流れる川と

そよ風とやさしさ

 

 

笑いながら

シーチキンを食べ終えて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ばかやろう」

って言って

静かに泣いた

 

 

 

 

 

 

 

嗚呼、嗚呼、

出会ったあの日

おんなじ様に

空は青かった

嗚呼、嗚呼、

出会ったあの日

君に僕はいったい

どう見えたでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

初恋の味は

青空の色

 

 

 

2回目のキスは

冷たい塩味

 

 

 

 

大好きな

大好きな

大好きな君へ…

 

 

 

 

 

 

コンビニで

105円

 

 

 

 

小さなせんべつ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田舎のコンビにって、国道もしくは県道沿いにあるんですよ。
田舎には仕事ないから、都会に出た人はもう帰って来られない。
残った人はもう田舎でしか生きていけない。


ところでレシートっぽく白テーブルにしてみたんですが(知るか

			
			
			
					
				
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